公認スポーツファーマシストとは、医療分野におけるアンチ・ドーピング規則の専門家として認定された薬剤師のことです。
アンチ・ドーピングの取り組みが世界的に進んでいることを受けて、2009年に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が公認スポーツファーマシスト認定制度を開始しました。

スポーツ選手のドーピング事例や国際的なスポーツ大会の開催が増えていることから、この資格に対する関心は高まっています。しかし、2021年4月現在、公認スポーツファーマシストの資格を持つ薬剤師は全体の約3%に過ぎず、まだまだ数が少ないのが現状です。

禁止物質（スポーツの世界で使用することが禁止されているもの）は、医療用医薬品の他にも、市販の風邪薬やサプリメントにも含まれている事があるため、スポーツ選手はそれらを使用する前に必ず確認する必要があります。そのため、どのような大会でも、ドーピングに関する基本的な知識を身につけることが必要です。